葬儀で厄介なのは葬儀屋ごとに料金体系がバラバラで、比較しても内容がわからずに“比較にならない”といった点にあります。
千葉県稲毛市にあるセレモニー会社では、こうしたトラブル解消に向けた専門セクションの設置が好評で、顧客拡大・満足度の拡大につながっています。
聞きにくい専門的な用語だからこそ、専任の担当者が時間をかけて。
千葉県稲毛市の葬儀屋(セレモニー会社)では、約3年前から、葬儀の見積もりや料金体系についての明瞭化をはかるため、専任の担当者を常駐させ必要に応じて遺族宅への訪問も行っています。
納得のいく葬儀費用となるための見積もり作成とその後のトラブルを未然に防ぐためです。
説明には1時間以上を要することもあると言いますが、それが思わぬ効果を生んでいます。
「質問しない利用者ゼロ」を目指した千葉県稲毛市の会社の効果。
この千葉にある会社のヒアリングやアンケートで浮き彫りになったのは、「質問したくてもできないから質問しない利用者」があまりにも多かったことです。
そこで同社では、不動産取引と同じように、明細1つ1つを質問の有無に関わらず説明し、利用者からの質問を促すようにしています。
するとこの方式を始めてから遺族全員が同社の会員になるなど、いわゆる管理顧客がこの1年間で3倍に増えたそうです。
手間のかかることに着手したこの葬儀屋ですが、それ以上の思わぬ効果を生み出しています。
いい葬儀屋を探す前に「賢い利用者になる心構えも必要」と知っておきましょう。
端的にいって葬儀社にもいろいろあります。
千葉の会社の事例のように自ら問題解決に動く葬儀屋もあれば、それをいいことに暴利をむさぼる会社もあります。
質問はいくらでもできます。
質問すべきは嫌われても構わないという毅然とした態度で何度でも質問し、納得のいく内容と価格を獲得すべきです。
1社だけに丸投げしていたのでは賢い利用者とは言えません。
質問しにくい状況を自らつくっています。
必ずアイミツであることを葬儀屋に伝え、競争させることです。